Qtier ストレージプールを作成する
ハードウェアとソフトウェアの必要条件に関してはQtier の要件をご覧ください。
Qtier ストレージプールを作成後すぐに、QTS がティア間でのデータ移動を開始します。このデータ移行によりシステムストレージの性能に影響がでることがあります。Qtier ストレージプールの作成は NAS の負荷が低い間に行ってください。
- [ストレージ&スナップショット] > [ストレージ] > [ストレージ/スナップショット]に進みます。
-
次のアクションのいずれかを実行します。
現在の NAS の状態
アクション
ボリュームまたはストレージプールがありません
[新規ストレージプール]をクリックします
ひとつまたは複数のボリュームまたはストレージプール
[作成] > [新規ストレージプール]を選択します
[ストレージプールの作成ウィザード]が開きます。
- Qtier を有効にします。
- オプション: SED 暗号化を有効にし、SED セキュアストレージプールを作成します。
NAS に空き SED が必要です。
詳細は、自己暗号化ドライブ (SED)をご覧ください。
- [次へ]をクリックします。
-
階層を設定します。
- オプション: 拡張ユニット 1 つを[エンクロージャーユニット]リストから選びます。重要:
複数の拡張ユニットからディスクを選択することはできません。
拡張ユニットが NAS から切り離されると、ストレージプールは拡張ユニットが再接続されるまでアクセスできなくなります。
- ひとつあるいは複数のディスクを選択します。警告:
選択したディスクの全データが削除されます。
重要:データを保全するため、警告ステータスのディスクを選択することはできません。
使用中ステータスは、ディスクが現在外部ディスクとしてフォーマットされており、現在ユーザーデータを含んでいる可能性があることを意味します。
使用中ステータスのディスクを選択した場合、QTS は、NAS 上のすべてのディスクストレージサービスを一時的に停止させてアンマウントし、そのディスク上の全データとパーティションを削除します。
選択できるディスクの数は、選択する RAID タイプによって異なります。詳細は、次を参照してください。
3 台のディスクの倍数を選択し、RAID タイプに Triple Mirror を選択すると、3 台のディスクごとにストレージプール内の個別の RAID グループが形成されます。Triple Mirror では、最大 15 台のディスクを選択できます。
- [OK]をクリックします。
- RAID タイプを選択します。
QTS は、利用可能なすべての RAID タイプを表示し、もっとも最適化される RAID タイプを自動的に選択します。
- オプション: この RAID グループ用のホットスペアとして使用するディスクを選択します。
指定のホットスペアは、RAID グループ内の故障したディスクを自動的に交換します。
RAID 50 または RAID 60 では、スペアディスクを後で設定する必要があります。すべてのサブグループが同じスペアディスクを共有するよう、グローバルスペアディスクを設定してください。
ヒント:[ロール]の下で、[データ]をクリックしてから、[スペア]を選択します。
- RAID 50 または RAID 60 サブグループの数を選択します。
選択されたディスクは、RAID 5 または 6 グループの指定の数に均等に分割されます。
サブグループの数が多いほど、RAID の再構築は速くなり、ディスク障害の耐性が高まり、ディスクがすべて SSD であれば性能も向上します。
サブグループの数が少ないと、ストレージ容量は増え、すべてのディスクが HDD であれば性能が向上します。
警告:RAID グループが不均一に分割されている場合、余分の領域は利用できなくなります。たとえば、10 個のディスクがディスク 3 台、3 台、4 台という 3 つのサブグループに分割されていると、ストレージ容量は 9 ディスクだけになります。
- オプション: 拡張ユニット 1 つを[エンクロージャーユニット]リストから選びます。
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前の手順を繰り返して少なくとももう1つの階層を設定します。
詳細は、Qtier の要件をご覧ください。
- [次へ]をクリックします。
- オプション: SSD オーバー プロビジョニングを設定します。
オーバープロビジョニングは RAID グループ内の各ディスク上の SSD ストレージ領域の一定割合を確保し、書き込み性能を改善し、ディスクの寿命を延ばします。QTS が RAID グループを作成した後、オーバープロビジョニングに確保された領域の量を減らすことができます。
ヒント:ご利用の SSD に対するオーバープロビジョニング量の最適値を決めるには、App Center から SSD プロファイリングツールをダウンロードして実行してください。
- オプション: アラートしきい値を設定します。
QTS は、使用済みプール領域の割合が指定のしきい値以上になった時に警告通知を発します。
- オプション: プール保証されたスナップショット領域を設定します。
プール保証されたスナップショット領域とは、スナップショットを保存するために予約されているストレージプール領域のことです。この機能を有効にすると、QTS は、常に新しいスナップショットを保存するのに十分な領域を確保します。
- SED 暗号化が有効な場合は、SED の設定を行います。
- 暗号化パスワードを指定します。
暗号化パスワードは、次のグループの中から 8~32 文字で構成する必要があります。
英文字:A~Z、a~z
数字:0~9
特殊文字:スペース ( )を除くすべて
警告:パスワードは忘れないようにしてください。パスワードを忘れた場合、プールにアクセスできなくなり、すべてのデータが回復不能になります。
- オプション: [起動時に自動ロック解除]を選択してください。
この設定により、NAS が起動した場合にいつも、ユーザーに暗号化パスワードの入力を求めることなく、システムが SED プールを自動的にロック解除し、マウントするようになります。
警告:この設定を有効することにより、不正な人物が NAS に物理的にアクセスできた場合には不正なデータアクセスが行われてしまう結果となります。
- 暗号化パスワードを指定します。
- [次へ]をクリックします。
- ストレージプール情報を確認します。
- [作成]をクリックします。
確認のメッセージが表示されます。
警告:[OK]をクリックすると選択したディスクのデータがすべて削除されます。
- [OK]をクリックします。
QTS が Qtier ストレージプールを作成後、ティア間でのデータ移動を開始します。QTS は、データアクセスパターンを十分な時間分析した後、自動的にデータを階層化し始めます。