このドキュメントが現在のソフトウェアバージョンに対応していない場合は、ダウンロードセンターで他の利用可能なドキュメントバージョンを検索することができます。

QNAP

QTS 5.0.x

ダウンロード (PDF)

ボリューム構成シナリオ

ユーザーは、文書、メディア、バックアップなどさまざまな内容を保存するために NAS デバイスを購入されます。

次の表は、単一の大容量ボリュームを作るのと小さなボリュームを複数作ることの長所と短所について比較したものです。

要件

ユーザーの目標

単一ボリューム

複数ボリューム

シンプルさ

ファイルの保存

ユーザーはスナップショットを利用したい場合に 1 つの大容量シンボリュームを作成し、そうでない場合は 1 つの大容量静的ボリュームを作成します。次にユーザーはそのボリューム上に文書、動画、バックアップ用に 3 つの共有フォルダーを作成します。

ユーザーは文書、動画、バックアップ用に 3 つの異なるボリュームを作成します。ユーザーは各ボリュームに割り当てる初期領域をどれくらいにするかを決めなければなりません。

速度

ビデオとオーディオのファイルを編集

ユーザーは NAS 上に 1 つの大容量単一静的ボリュームを作成します。ファイルは別の NAS または外部ディスクに毎日バックアップされます。

ユーザーは動画ファイルを保存するためにひとつのシックボリュームを作成します。ランダム書き込み性能は単一静的ボリュームより若干低下します。

ストレージ領域のコンテナ化

多数の動画ファイルを NAS にコピー

ユーザーは動画ファイルを動画用共有フォルダーにコピーします。ただし、動画フォルダーにたくさんのデータを置いていることに注意を払う必要があります。あまり多くのファイルをコピーすると、ボリュームがいっぱいになってしまいます。

ユーザーは動画ファイルを動画用ボリュームにコピーします。ボリュームがフルになると、ボリュームサイズが増やされます。

複数スナップショットスケジュール

スナップショットによる文書ファイルの保護

ユーザーは単一ボリュームに対し毎日スナップショットの作成をスケジュールします。スナップショットは文書ファイルに加えられるすべての変更を記録します。ただし、スナップショットは動画とバックアップファイルに対する変更も記録するため、リソースとストレージ領域の無駄になります。

ユーザーは文書ボリュームだけに対し毎日スナップショットの作成をスケジュールします。

ファイルシステムの修復

ファイルシステムエラーの修正

QTS は単一ボリューム全体をスキャンするため、長い時間を要します。スキャニング処理中はボリュームにはアクセスできず、NAS 全体が使えなくなります。

QTS はエラーのあったボリュームだけをスキャンします。各ボリュームは小さいため、スキャニングは比較的速く終わります。ユーザーはスキャン中も他のボリュームのファイルにアクセスできます。